AT-1 finder

AT-1 ファインダー

 ファインダーは写真の構図決定やピント合わせ用のいわば”覗き窓”であり、露出情報を得る為の指針なども組み込まれています。
またAT-1ではバッテリーチェックもファインダー指針で行います。




  ファインダー外部両側にはアングルファインダーや視度補正レンズ等のアクセサリーを装着できるように溝が切ってあります。
(Aシリーズ共通ですのでAE-1の画像を使用しています)

ファインダー溝

   装着できるアクセサリーは、接眼をソフトにするアイカップ4s、視度補正レンズ、ピント精度をあげるため部分拡大するマグニファイアー、低い位置での撮影用に接眼方向を変え、覗き込むためのアングルファインダー等です。

ファインダーアクセサリー






   

AT-1 ファインダー内情報とフォーカシングスクリーン

  AT-1のファインダーはいたってシンプルです、ピント合わせ用のフォーカシングスクリーンはスプリントマイクロマット、中央部のスプリットイメージスクリーン、その外周のマイクロプリズム、そして他の面はずべてマットとなっています。
露出情報は測光値を示すメーター指針と絞りリングやシャッターダイアルの動きに応じて動く絞り指針で構成されています。

残念ながらレンズで設定した絞り値やシャッター速度は表示されません。

ファインダー


メーター指針 測光した数値を指針で表示します、被写体が明るい場合は上の方に、暗い場合は下の方に振れます、
メインスイッチがONの時はシャッターボタンに関係なく常に測光していますので、カメラのアングルを変えるとその明るさに応じて指針は上下します。
絞り指針 レンズの絞りリングもしくはシャッター速度ダイアルの動きに応じて上下します。
絞りを開くと指針は下側に、絞り込むと上側に動きます、またシャッター速度を高速側に動かすと上側に、遅くすると下側に動きます
またフィルム感度、装着するレンズの最小絞り値、開放絞り値によっても稼動範囲が変わります。
バッテリーチェック 兼
露出オーバー警告マーク   
被写体が明るすぎる場合はメーター指針が上部の突起部を超えます、
指針がこの範囲にあるときは感度の低いフィルムにするくらいしか方法はありません、範囲内に入る被写体を選ぶか、高感度フィルム使用時は低感度フィルムを使ってみましょう。

また、バッテリーチェック時はこの定点より上にあると電池容量は充分と判断します、突起の下部にかかると電池容量は不足し始めていますので新しい電池を用意してください。
( バッテリーチェックはこちら
露出アンダー警告マーク 露出アンダーのときはメーター指針が下の突起内に入ります、このときはストロボなどの照明を使用するか高感度フィルムを使用しましょう。





   

適正露出あわせと露出補正

 露出の決定は測光した値がメーター指針で表示されますので、絞り指針を追従させ、二つの針が合わさったところがカメラの導き出した適正露出値です。
絞り指針の先端の丸い部分の上下間が絞り一段分(1EV)となっていますので、意図的に露出を変えて撮影する場合は参考にしてください。
ひとつ間違いやすい所が有りますので説明しておきます、感覚からすると絞り指針がメーター指針より上にある場合が露出オーバーと思いがちですが、実際には指針以下になる場合が露出オーバーであり、上にある場合が露出アンダーな写真となります、
絞りリングの動き、シャッター速度をあわせて考えればわかると思いますが、勘違いしやすいので気をつけて下さい。 

露出を合わせる






   

フォーカシングスクリーン(ピント合わせ)

   外周がマット面、どの部分でもピント合わせが可能です、中心部がスプリットイメージ、その外円がマイクロプリズムになっています、 スプリットイメージプリズムは上下に分割された像が一致するように(切れないように)してピントを合わせます、マイクロプリズムは像がもっともはっきり見える位置でピントが合っています。

ファインダー及びフォーカシングスクリーン







AT-1 Manual