”ナイスショット”気楽な一眼として発売されたAV-1、翌年にはファミリー一眼とキャッチフレーズが変わり、後にブラックボディーが追加されました。
キヤノンはAE（EE)による自動露出機能が始まったころからシャッター速度優先AEで通していました、当時シャッター速度優先AEか絞り優先AEかで論議をかもしていた時期がありましたが、それもMinoltaXDの登場、続いてA-1の発売をきっかけにマルチAE機が普通になって、だんだんとその論議も交わされなくなった様です。
そこでキヤノンも他社に習い絞り優先機種の発売となったようですが、その作りは結構お粗末な感じを否めないです、
それが意図的なものかどうかは測り知るに至らないですが、いわゆるプラスティック丸出しでまさしく”入門機”としての
位置付けだったのかと思います。
しかし絞りの設定はA-1のそれとは異なり、従来からある絞りリングからの入力になっていて他銘柄からの乗り換え組みにも
容易く受け入れられたのではないでしょうか。ただしマニュアルで設定できるシャッター速度はストロボ撮影用の1/60
のみという割り切りよう、AEに特化した機材と割り切ればそれも悪くは無いですが、いささか物足りなく思いました。
AV-1の存在意義、まさしくスナップショットにはもってこいではないでしょうか。私はA-1をメインかサブに使うことが多いので正直AV-1の出番は少ないですが、フォーカス以外はすべてカメラ任せで撮る、こんな時にこの機種の出番があるのかな？と思いました、ネガフィルム入れて気軽に持ち歩いてみるのは良いかもしれません。
このカメラの発売と同時にFDレンズは新たにNewFDレンズとして発売されました、従来レンズは回らずマウント固定部
のみ回転する取り付け方法だったものをレンズ自体が回転する方法に変えたのには正直驚きました、しかもほとんどすべてのレンズが軽量化されレンズ交換もたやすくなり言うことなしでしたが、見た目は少し安っぽくなった気は氏ますね。
リング締め付け式のスピゴットマウントはマウントに置いただけでロックが外れ少しだけリングが回ります、あの感覚は特別ですがやはり軽量なのと交換の簡便さで、ついNewFDを使うことが多い私です。