AT-1

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さて、この機種がいったいどんなキャッチコピーで売り出されたのか、さすがにそこまでは分からないです。 キヤノンミュージアムにあるカタログの表紙には"For You. Photography Redefined."と書いてありました。 あなたの為の再定義された写真・・・ってどういう意味?、英語力の無い私には意味が分からないですが、従来とは一味違う撮影術も可能・・・的な意味合いでは無いかと勝手に解釈。

まあ意味はともかくとして、このカメラの形はまさしくAE−1、若干の差はあるもののほとんど違いは無いように見えます、実際は測光素子もcdsになっていたりして結構違うところはある様ですけど。
使い方は至ってシンプル、シャッターダイアルか絞りリングを操作して測光指針に追針を合わせるだけ、つまりはF−1などと同じ操作な訳です。 ただ違うのはファインダー内にシャッター速度も絞り値も表示されないこと、速度くらいは分かってほしい気もしますが、 多分海外で発売された時の価格は結構安価だったのではないかと思うので、この点は仕方ないのかもしれません。

 AT−1の成り立ちは、AE−1を発売した時点で人気は有ったが、海外ではまだまだ追針式が主流であったのと AE−1の値段では高額であるということで海外からの要望で開発された、とアナウンスされています。 でもAE−1の発売から8ヶ月の間に設計して製造出来る物なのかちょっと疑問でもあり、もともと開発は されていたのではないかという考察が正しいのではと思えますね。

 AT−1は追針式ではありますが中身はAE−1と変わらず電子式、電池が無いとまったく動かない、その点では まさしくAシリーズといえます。ただシンプルなので案外使い勝手は良く指針と追針さえ合わせればストレス無く 撮影が出来、私としては結構好きな機材です。慣れれば追伸メーターによる露出補正も簡単ですし場合により感度ダイアルでの補正もできますが、ネガフィルムを使う限りあまりその必要性も無い場合が多いです、簡単な機構からか電池の持ちもかなり良い気がします。

 キヤノンA−1のすべてという本の巻末のカメラカタログにこの機材の存在を見つけ、いつかは手にしたいと 思っていたました、やっと手にすることが出来それからは結構好んで使っています、モノクロ専用機として。やはりシンプルな機材は使っていてストレスが少ない気がします、ただし急ぐと追伸を合わせることを忘れますけど。

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