”カメラロボット”スターウオーズが一世を風靡した時代に生まれたCanonA-1 、
スターウオーズ宜しく宇宙空間に飛び出したかのようなカタログ表紙で(簡易版ですが)私の心を貫いたのはこの機種でした。
私はスーパーカーを追いかけていた世代、普段は見ることも出来ない車たちにイベントなどで出会える機会もあり、
だんだんと写真に残すということに興味を持つことに。
モーターマガジン社という雑誌社からカメラマンという雑誌が発刊されたのもこの時代でした、スーパーカーから写真に
興味を持ったのは私だけではなく当時”カメラ小僧”などと呼ばれ、あちこちでスーパーカーを追いかけ問題となったものです。
私も例に漏れずスーパーカーを写真に撮りたい気持ちからカメラが欲しくなり、
雑誌の広告などを読み漁っていました、しかし、貯め込んでいた自分の小遣いで買える機種はほとんど無いのが現実でした。
無理をして買おうと思ったのがFujica AZ-1 !当時ズームが標準で装備されたのは珍しかったのではないかと思います、私が
ズームの意味を分っていたのかどうか今では覚えてはいないですが、確かズーム一眼のコピーに胸躍らせていた記憶があります。
どうにかためたお金を持って、歳の離れた姉にねだり写真屋に連れて行ってもらったそこで・・・・・見てはいけないものを見てしまったのです。
それがCanonA-1、もう一目惚れでした、小学生時代からお年玉などをこつこつと貯めたすべてが約8万円、それに姉が幾らか
足してくれるはずでした、AZ-1blackがズームレンズ(43-75mm)付きで8万5千円、A-1が50mmf1.4付きで11万5千円
(私が購入した当時、50mmf1.8のセット設定はなかったように思いますが定かではありません)この価格差は私はどうしようもなかったのですが、一緒に行っていた姉が残りを出してくれました・・・・もうそれは大大大感謝でした。まさか当時ボディーだけを買うわけにもゆかなかったですし。
”これ買って良かった!”後で思ったものです、私は元来使わない機能でも有る方が良い欲張りなのです、両優先AEなどは
買った後で知ったのですが、とりあえず形がカッコ良かったし、あのパームグリップが私の心を思いっきりくすぐりました。
そして後に購入することになるモータードライブMA・・・・これがまたもう合体ロボットそのものであり、まだまだ子供であった私には最高のオモチャとなるのでした。
A-1は当時Minolta XDとよく対比されたものです、私的にはA-1絶対でしたが、最近同機種を手にするこになり、改めて
ライバル機種であるXDの良さも知ることとなりました。すべてが柔らかいXD、シャッター、巻き上げ、触った触感。
ごつごつとした印象のA-1に比べ、XDは触って楽しいカメラでした。
A-1 このカメラに出会わなければ今の私はもっと違っていたでしょう・・・フラッグシップ機ではないですが、今でも充分通用するすばらしいカメラだと思っています。